その4 〜当日券〜
ウィンブルドンと言えばQueueというくらい名物になっている当日券獲得のための行列も、年々競争が激しくなり、そのやり方も少しずつ変化しています。ここでは2025年の実例を元にそのポイントを解説し、また2026年に何かルール変更があるようなら、それも随時アップデートしていこうと思います。
当日券の種類と枚数
- ショーコート(センター、No.1、No.2):それぞれ500枚の計1500枚。このうちセンターコートについては最後の4日間(男女準決勝及び決勝の日)は当日券がありません。
- グラウンドパス:公式には発表されない(当日の状況により異なるため)が、目安としてはショーコートとの合計で1万〜1万1千枚
嬉しいことに、ウィンブルドンを主催するAELTCは、「長時間並んだ人のことはちゃんと報いてあげよう」という気持ちを持っていて、当日券にはかなり良い席が割り振られています。
🎾おおまかな流れ
- 会場に隣接するWimbledon Parkに設営された’The Queue‘に到着したら、係員の指示に従い、行列の最後尾に並ぶ
- そのうち回ってくる係員からQueue Cardをもらう
- 行列の先頭にはアルファベットの看板があり、順番が来たらその列ごとに会場向かいの’The Grounds’に移動するよう誘導される
- The Groundsの中で更に並んで、Ticket Sales Kioskでチケットを購入し、道路を渡って会場内に入る。
それではそれぞれ詳しく解説していきましょう
The Queue
もともと「列」という意味の英語ですが、これに theが付くと、イギリスでは「ウィンブルドンの当日券のために並ぶ場所」を指すほどの年中行事となっています。
場所と行き方:この地図の①にあるように、google mapで the queue, wimbledonと入力すれば場所が出てきます。
- 最寄り駅はこの地図の②にある地下鉄District LineのSouthfieldsですが、③のWimbledon Park からも歩くことが出来ます。
- ゲートは3つあり、Wimbledon Park Road Gate, Home Park Road Gate, Revelstoke Road Gateですが、このうち24時間開いているのはWimbledon Park Roadのメインゲートのみ、残り2つは朝6時半〜午後10時までです。
- タクシーやウーバーを使う場合、大会期間中メインゲートのあるWimbledon Park Roadやその先のChurch Roadは「一般車両」の乗り入れを禁止します。従って、Uberやミニキャブの場合は乗り入れ禁止の手前で降ろしてもらい、そこから歩くしかありません。但しブラックキャブは乗り入れが許されています。
いつ並び始めるか:これは①何日目か、②天気、③ショーコート狙いかグラウンドパス狙いかによってずいぶん違ってきますが、前日から並ぶのでない限り、一番のポイントは、「最寄り駅に始発電車が着く午前5時より前に並び始める!」です。
- 一番人気が高いのは初日です。グラウンドパス狙いなら、1週目の前半がお勧めです。トップレベルの選手もグラウンドコートに出てくるからです。ちなみに、2025年の初日には大坂なおみ選手が18番コートに登場しました。逆に人気がない(余り並ばなくても良くなる)のは、最後の4日間です。シングルスの試合はセンターコートでしかやらないからです。ショーコートでシングルスの試合が見たいのであれば、人気の高い日は遅くとも前日からキャンプしない限り相当難しい、と思っていてください。いつ頃からキャンプするべきかについては、次のブログで詳しく説明します。
- 基本的に天気が良ければ列は長くなり、雨なら短くなります。2025年の例で言うと、晴天だった1週目の金曜日に、午前5時すぎに並び始めて1万番台、前夜から大雨→午前9時過ぎに雨が上がった2週目の月曜日には、午前8時半ごろに並び始めて6000番台でした。 天気予報と相談しながら並び始める時間を決めてください。
どれくらい並ぶか:まず自分がもらったQueue Cardの番号を確認してください。1〜500までなら、センターコート、501〜1000ならNo.1コート、1001〜1500ならNo.2コートのチケットが買えます。
- ショーコートの場合:まずセンターコート、No.1、No.2の順番に上記地図の①→④の道筋で、チケット販売の窓口に誘導されます。No.2で大体11時頃には入れる見込みです。
- 1501番以降はThe Groundsにスペースが出たらその都度誘導されます。午後になることも十分考えられます。
- 当日券はトータルで1万〜1万1千枚程度配られるので、自分がもらった番号がそれより大きな数字なら、残念ながら諦めた方が良いでしょう。微妙な番号の場合、最終的に入れるかもしれませんが、午後3,4時以降、時には夕方になることを覚悟しておいたほうがよいでしょう。ウィンブルドンは基本的に日没まで試合をしますので、試合数の多い1週目の前半ならそれでも何試合か見られます。
